イタリア・ナポリが発祥の地といわれるピッツァ。
ピッツァの原形は、生地だけを平たくのばして焼いた「フォカッチャ」で、ラードを塗り、その場で焼きながら店先や屋台で売られていたシンプルなものでした。
ナポリに現在に近いピッツァらしきものが誕生したのは、1660年頃。その元祖ピッツァは、ラードとバジリコ、チーズのみで作られた「マストゥニコーラ」(バジリコという意味)で、その後1750年頃、現在も世界中で親しまれている「マリナーラ」が登場します。トマトソースをのせ、オイルをふっただけの簡単なもので、漁師たちが立ち寄ったパン屋にリクエストして作らせたのが始まりです。
ナポリでは古くから伝わるピッツァの伝統技術を守るため、『真のナポリピッツァ協会』があります。そこで協会が定める”本物のナポリピッツァ”の条件をいくつかご紹介しましょう。
@生地の材料には小麦粉・水・酵母・塩のみ
A生地は手だけを使って伸ばす。
B窯の床面にて直焼きする。
C窯の燃料は薪もしくは木くずとする。
D仕上がりはぷっくら「コルチョーネ(縁)」がある。
・1人1枚食べきり。取り分けないのが基本。各々が自分のピッツァを最後まで1人で食べるのです。とはいえ、日本ではみんなで取り分けて楽しく食べてください♪
・ピッツァの食べ方に厳密なマナーはなく、手で食べてもナイフとフォークで食べても構いません。ですが、イタリア人はそれは見事にナイフとフォークを使い、ピッツァを平らげます。あなたもイタリア人になったつもりで食べてみて。
・生地の美味しさが大切なナポリピッツァ。
コルチョーネ(縁)は粉の香り高い風味が詰まっていて、ふっくらもちもちなので残さず食べよう。
・ナポリっ子は、焼きたてのピッツァが運ばれたら一気に平らげます。
「ピッツァは熱いうちに食べる!」がナポリの人々の信条なのです。あつあつピッツァをどうぞ!